源氏物語小屏風絵‐胡蝶‐

上:『源氏物語』の「胡蝶」巻で、紫の上は、秋好む中宮の「季の御読経」の催事に際して供華を行ったが、その時の使者として遣わされたのが、「迦陵頻」と「胡蝶」を舞う童子たちであった。庭の舞を見る画面奥の秋好む中宮と光源氏、春爛漫の六条院、西南の町である。

源氏物語小屏風絵-胡蝶-
(個人蔵、江戸初期)

下:「龍頭鷁首を、唐のよそひに、ことことしうしつらひて、楫取の棹さす童べ、皆みづら結ひて、唐土だたせて、さる大きなる池のなかにさし出でたれば、まことの見知らぬ国に来たらむここちして」―『源氏物語』「胡蝶」巻より

源氏物語小屏風絵‐胡蝶‐
部会報告
平成22年4月14日 第20回 水曜部会

【報告】

平成22年度第1回目の水曜部会でした。本年度もどうぞよろしくお願いいたします。
参加者9名のうち、新規入会の方が3名、また今年の3月に卒業なさったかたも参加してくださいまして、好スタートを切りました。 初顔合わせということで、ガイダンス、自己紹介、これまでの概略、発表の仕方や担当箇所の決定などいたしました。

発表資料の作成方法に関しては、大学院生の古田正幸さんが解説してくださいましたが、 このホームページにアップされている資料なども参考にするとよいと思います。 また、とりあえず調べるべき注釈書類については、 「会員のページ」平成21年6月17日 第2回 水曜部会「参考資料」に挙げられていますので、参考にしてください。

次回4月21日の担当者は、4年生の鈴木香緒里さんで、「若宮参内、祖母北の方の死」(29p9~30p6)となります。

今度の予定としては、以下の通りです。
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4月21日 鈴木香緒里さん
「若宮参内、祖母北の方の死」(29p9~30p6)
4月28日 4年生が卒論指導のためお休み
5月12日 田辺ゆかりさん
「若宮のすぐれた才能」(30p7~31p4)
5月19日 下河佐登子さん
「高麗人の予言、若宮臣籍に下り、源氏の姓を賜る(1)」 (31p4~32p6)
5月26日 熱田照順くん
「高麗人の予言、若宮臣籍に下り、源氏の姓を賜る(2)」 (32p6~33p1)
6月 2日 美濃島千鶴さん
「藤壺の女御の入内(1)」(33p2~33p13)
6月 9日 高橋祐美子さん
「藤壺の女御の入内(2)」(33p13~34p12)
6月16日 古田正幸くん
「源氏の君藤壺を慕い、二人ながら帝に寵愛される」 (34p13~35p3)
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大野祐子