源氏物語小屏風絵‐胡蝶‐

上:『源氏物語』の「胡蝶」巻で、紫の上は、秋好む中宮の「季の御読経」の催事に際して供華を行ったが、その時の使者として遣わされたのが、「迦陵頻」と「胡蝶」を舞う童子たちであった。庭の舞を見る画面奥の秋好む中宮と光源氏、春爛漫の六条院、西南の町である。

源氏物語小屏風絵-胡蝶-
(個人蔵、江戸初期)

下:「龍頭鷁首を、唐のよそひに、ことことしうしつらひて、楫取の棹さす童べ、皆みづら結ひて、唐土だたせて、さる大きなる池のなかにさし出でたれば、まことの見知らぬ国に来たらむここちして」―『源氏物語』「胡蝶」巻より

源氏物語小屏風絵‐胡蝶‐
部会報告
平成22年5月15日 第19回 土曜部会

【報告】
  参加者は、河地、古田、田辺、大川、川畑、酒巻、市川の7名(敬称略)でした 。
  先週の復習的な学習となった。『古今集』と「二条后」との関係だが、「二条后高子」を「后」と呼ぶことの特殊性を忘れるべきではなかろう。たとえば、4番歌の「二条の后の春のはじめの御歌」という詞書表記からも、明らかに『古今集』は、「二条后」を天皇に準ずる扱いをしている。これらのことは貫之の独断でできることではなかっただろう。醍醐天皇の意思も想定する必要があるのではないかと思われる。
  担当者が、学内の仕事のため、出席が遅れたので、今の季節にちなむ「初夏」の景物「ホトトギス」についての閑話。みなさん、ホトトギスの鳴き声をキイタコトガアリマスカ?
  次回は、5.29。総会の前の1時間程度。9~11番歌。会員諸氏の飛込みでの参加をお待ちしています。

河地修