源氏物語小屏風絵‐胡蝶‐

上:『源氏物語』の「胡蝶」巻で、紫の上は、秋好む中宮の「季の御読経」の催事に際して供華を行ったが、その時の使者として遣わされたのが、「迦陵頻」と「胡蝶」を舞う童子たちであった。庭の舞を見る画面奥の秋好む中宮と光源氏、春爛漫の六条院、西南の町である。

源氏物語小屏風絵-胡蝶-
(個人蔵、江戸初期)

下:「龍頭鷁首を、唐のよそひに、ことことしうしつらひて、楫取の棹さす童べ、皆みづら結ひて、唐土だたせて、さる大きなる池のなかにさし出でたれば、まことの見知らぬ国に来たらむここちして」―『源氏物語』「胡蝶」巻より

源氏物語小屏風絵‐胡蝶‐
部会報告
平成21年7月22日 第7回 水曜部会

今日は、春学期最後の水曜部会でした。9名の人が参加してくれました。 今日は皆既日食ですね。朝からニュースで色々と報道してる中、私は緊張しながら学校に行きました。

今回、レジュメを作るのが2回目の私にとってみなさんと差がつかないように一生懸命頑張ったつもりですが、やはり調べがあまかったです。すみませんでした。 今日思ったことは注釈書ひとつひとつに編集した人の色が出ていて、とても人間らしくて素敵だなと思いました。解釈の仕方や言葉の表現。 「御かたがたの御宿直」の訳ひとつでも注釈書によって色々な言葉に置き換えられていたし、「御乳母」についても桐壺帝の乳母なのか源氏の乳母なのかと解釈も注釈書によって違っていました。 やっぱり機械がやるのではなくて人間が考えてその人にしか出せない色で描かれているなんて、とても素敵だと思いました。 最後に仏教においての“7”がどんな存在が気になったので調べてみようと思いました。
みなさんが楽しい夏休みを過ごせますように・・・

学部1年 大島諒子

 


※資料 (アクセスキーを入力してください)
  桐壺巻「帝の悲しみ」